鹿の遊び場にお邪魔する秋キャンプ
今回は、静岡県浜松市天竜区小川にある「OGAWA CAMP FIELD」でのソロキャンプの模様をお届けします。深い森の谷間に広がる、川沿いの広々としたフィールドで、まさに自然の息吹を全身で感じられるロケーションでした。

鹿の足跡と清流の囁き

このキャンプ場の魅力は何といってもその静けさ。すぐ近くには透明度の高い気田川が流れていますが、サイトから川までは少し距離があるため、水音はほとんど気になりません。本当にゆったりとした、贅沢な時間を過ごせます。
設営中には、森から聞こえる鹿の鳴き声に耳を澄ませ、サイトのあちらこちらに鹿の足跡を発見!ここは鹿たちの遊び場にもなっているようで、豊かな自然の中に身を置いていることを改めて実感しました。
雨上がりの対策とこだわりのギア
当日は少し雨が降る予報だったため、大きめのタープをピン張りでしっかりと設営。雨上がり特有の風対策も兼ねて、風防も念入りに設置しました。テントは、そのユニークな形に一目惚れしたスモアの『Rooflet』を使用。この変わったシルエットが、森の中で映えてくれるんですよね。
焚き火は、S’moreの和柄焚き火台を四面だけ使った、ソロにぴったりのコンパクトスタイルで。
着火には、約7分間確実に燃え続けてくれる『FIRE LIGHTERS』を使い、ソロキャンプにちょうど良い火持ちの針葉樹の薪をゆっくりと楽しみました。

キャンプの醍醐味といえば、自然の中でいただく食事。今回もとことん満喫しました。深い森の静けさの中、まず昼食に選んだのは、岐阜の郷土料理「鶏ちゃん」です。
ジュウジュウと音を立てながら、熱したプレートの上で味噌の香ばしい匂いを立ち上げる鶏肉。それを、立ち昇る湯気もご馳々に、フタを開けたばかりの炊きたてご飯にのせてシンプルに。鮮やかな緑の森と、鉄板の上で輝く鶏ちゃんのコントラストが目に焼き付く、最高のランチタイムとなりました。

そして夜は、この時期ならではの贅沢!十分に吸水させた秋の味覚、松茸の炊き込みご飯をメスティンでじっくり炊き上げました。森の中でいただく香り高い秋の味覚は、もう言葉にならない美味しさでした。
設営と焚き火の準備を終え、ようやく迎える至福の瞬間。夕暮れの涼しい風が吹き抜ける中、熱したドイツ製のペトロマックスフライパンにソーセージを投じます。
食欲をそそる音と香ばしい匂いが森の中に広がり、こんがりと焼き色がついたところで火からおろす。
これをアテに、キンと冷やしたビールをゴクリ!黄金色に輝く泡と、喉元を通り過ぎる瞬間の「くぅ〜っ!」という感覚が、一日の疲れと最高の満足感を運んでくれました。
至福の乾杯は、ドイツ製のペトロマックスフライパンで焼いたソーセージをアテにビールを一杯!


食後のくつろぎの時間は、ふと童心に戻りたくなりました。静かに流れる清流・気田川のほとりまで足を運び、お気に入りのチェアに腰を下ろす「チェアリング」を満喫。水面を滑る穏やかな風が火照った肌を優しく撫で、耳に届くのは、さらさらと囁くような川の音だけ。
太陽が山際へ傾き、森の緑と水面が夕焼け色に染まり始めるその中で、流れる雲をただぼんやりと見つめていると、時間の流れが止まったようでした。名残惜しい夏の終わりを、この清らかな自然の中で静かに感じ入る、至福のひとときでした。

銘酒とオイルランプが灯す最高の夜
夕暮れ時、私は流木をランタンスタンド代わりにして、お気に入りのCAPTAINSTAGのオイルランプを灯しました。辺りがオレンジの温かい光に包まれると、一気にムーディーな空間に。
夜のお供は、明治15年(1882年)創業の藤枝の銘酒「志太泉(しだいずみ)」。旨み、苦み、渋味のバランスがとれたその味わいが、静かな森の夜を最高の形で演出してくれました。

自然豊かな森の中で、ゆったりと流れる時間の中で過ごしたソロキャンプ。清流の側で、鹿の息吹を感じながら、美味しい料理と銘酒を楽しむ——。五感をフルに使って、心からリフレッシュできた最高の時間でした。皆さんもぜひ、自然との一体感を味わいに、OGAWA CAMP FIELDを訪れてみてはいかがでしょうか?
FOREsLAKE店長 小川せせらぎ
【今回のソロキャンプで活躍した主なギア】
焚き火台:S’more和柄焚き火台
テント:スモア Rooflet
着火剤:FIRE LIGHTERS
フライパン:ドイツ製 ペトロマックス
オイルランプ:CAPTAINSTAG
銘酒:志太泉 (しだいずみ)





















